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畳・ふすまの工事

和室に欠かせない畳とふすま

建物内部の床、壁、天井の内装仕上工事の中には、畳やふすまの工事も含まれています。畳やふすまは和室には欠かせないものです。最近は和室のある家も減ってきましたが、やはり日本人は和室に入ると落ち着きます。

畳のバリエーション

昔ながらの畳といえばイ草を使ったもので、その独特の風合いや香りはとても魅力的です。特に国産イ草を使った畳は品質が良く、イ草本来の弾力性や耐久性があり、見た目にも変色やムラのない畳になります。ある程度値は張りますが、長く使えるので結果としては経済的な場合もあります。
最近の畳には、イ草の代わりに和紙や樹脂を使ったものもあります。イ草の香りこそしませんが、見た目にはあまり違いはありません。天然素材のイ草よりもダニの心配が少なく、日焼けもしにくくて耐久性や撥水性に優れているのでこちらを選ぶ人も増えているようです。
最近では縁のない畳もよく見かけます。縁がないと部屋がすっきりと広く見えるので、リビングの一角に少しだけ畳のスペースが欲しい時などに使います。最近は畳の編み技術も向上しているので傷みにくくなっていますが、出来るだけ長持ちさせたいならあまり端の部分は踏まない方がいいでしょう。
さらに、畳に色を付けたカラー畳にも人気があります。畳の優しい肌触りはそのままで、洋室にもなじむので使いやすくて注目を集めています。

本ぶすまと戸ぶすま

ふすまには本ぶすまと戸ぶすまがあり、本ぶすまは昔ながらの木組みのふすまです。戸ぶすまはマンションなどで使用されることが多い、ベニヤ板にふすま紙を貼りつけたものです。ふすま紙を貼る時、本ぶすまは縁を取り外す必要がありますが、戸ぶすまだと縁を外さずにそのまま貼ることが出来るという利点があります。

ふすま紙の種類

ふすまの施工に使う紙には様々なものがありますが、大きく分けて和紙、織物紙(糸入紙)、普通紙、クロスの4種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

和紙

和紙のふすまは紙の質感が独特で風合いは一番です。ただ、他のふすま紙よりもデリケートで、使用場所や環境を選びます。けれど、年数が経ってもただ古くなるのではなく、何とも言えない紙の風合いが出てくるのが魅力的ですね。高級品の手漉き和紙やリーズナブルな機械すきの和紙などがあります。

普通紙

パルプと古紙を原料とする普通紙のふすまには、柄が機械によって印刷されています。安価で種類も多く、居宅用から賃貸用まで豊富なバリエーションが用意されています。

織物紙(糸入紙)

織物紙のふすまは和紙や普通紙のふすまよりも丈夫で扱いやすいのが特徴です。

安価なものから高級なものまで、幅広く用意されています。

クロス

リビング面の壁紙と合わせたり、ふすまを洋風にしたい時などにはクロスを張る場合もあります。普通のふすま紙と違って木製の扉風に仕上げたり、デザイン性のあるクロスを選んだりすることが可能です。他のふすま紙よりも丈夫で、水拭きが出来るというメリットもあります。

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